子どもへ暴言等の精神的虐待を行う夫と協議離婚した事例

目次
ご依頼までの経緯
家族構成
依頼者:妻
相手方:夫
子ども:1人(小学生)
ご依頼までの経緯
以前から夫は子どもに暴言を吐くことが多く,躾と称して執拗に説教をしたり,失敗すると厳しい言葉を投げつけ,それに対し慰めたりすることはありませんでした。
このような出来事が続き,子どもは,家に帰りたくないと言うようになったり,自傷行為をするようになりました。
また子どもから「夫と離婚してほしい」といわれることもありました。
また夫は妻に対しても,不機嫌になると怒ったり,責めることが多かったため,妻と子にとって家庭が居心地の悪い場所になってしまいました。
このような経緯から離婚を決意され,当事務所に来所されました。
離婚協議から成立まで

妻は子どもを連れて別居することを決めていたため,
当職は別居のタイミングで夫に受任通知を送付し,代理人を介して離婚協議を行いたい旨を伝えました。
協議の際,妻の離婚の意思を伝えると,夫は途中泣き出すといった場面もありましたが,離婚には同意するとの結論に至りました。
それから当職は双方の離婚条件をすり合わせ,公正証書の案を作成し,公証役場へアポイントをとりました。
公証役場で手続をする際,妻は夫と2人になるのは不安であるとのことで当職も同行しました。
公証役場で公正証書を作成し,離婚届の記入を済ませ無事に離婚することができました。(かかった期間はおよそ6ヶ月)
離婚条件
親権 | 妻 |
養育費 | ~14歳まで月3万円 15歳~20歳まで月4万円 |
面会交流 | 3ヶ月に1度写真を送付 但し,子が面会したいといえば双方協議の上実施可 |
事案のポイント

本事案は,妻の提案で夫婦カウンセリングを受ける等,妻が家庭問題を解決しようと努めていましたが,
夫は自身の加害意識が薄く,離婚の話し合いも当事者同士ではうまくいかないと判断し弁護士に依頼されました。
弁護士を介して離婚協議を行ったことにより,対立も激化せず比較的短期間で離婚を成立させることができました。