思い通りにならないとキレる・怒る夫・妻の心理タイプ別と対処法

パートナーや家族が、ちょっとしたことで怒鳴ったり不機嫌になったとき、「私が悪いのかな」と悩んでしまう人は多いです。
でも、思い通りにならないとキレる人には、いくつかの心理パターンがあります。
この記事では、よく見られる6つのタイプと、タイプ別の対応法を解説します。
感情に振り回されず、あなた自身を守るためのヒントとして読んでみてください。
目次
思い通りにならないとキレる・怒鳴る人の6タイプ

① キャパオーバー型
家事・育児・仕事など、やることが多すぎてキャパシティを超えている状態です。
自分でも「イライラしたくない」と思っているのに、余裕がないため感情が爆発してしまいます。

残業して保育園迎えに行って、ご飯作って…もう限界なのに休めない!
典型的な言動
- 「もう私ばっかり頑張ってるのに、なんで誰も手伝ってくれないの?」
- 「仕事で大変なのにこれ以上押しつけないでくれ!!」
対応法
- 負担を減らす:家事や仕事量を見直し、家電やシッターの活用
- 寄り添い型で話す:強制せず、共感しながら環境改善を提案
② 見下し・支配型
自分のほうが上だと思い込み、相手を従わせようとするタイプです。
権力や優越感を保つために攻撃的になりやすい傾向があります。



俺のやり方が正しいのに、なんで言うこと聞かないんだ!
典型的な言動
- 「子どもを見るのはお前の仕事だろ!さっさとやれ!」
- 「そんなこともできないの?本当にダメだね。情けない!」
対応法
- 事実に基づいて話す:感情ではなく客観的に伝える
- 権力争いを避ける:支配欲を刺激しない
- 距離をとる:安全確保が第一、必要に応じて物理的・心理的に距離をとる
③ 自己憐憫型
自分が一番不幸だと思い込み、相手に罪悪感を与えて行動を操作しようとするタイプです。
泣き落としや過剰な不満表明で相手を追い詰めることがあります。



あんたさえちゃんと私の言うこと聞けば、私はこんなに苦しまなくて済むのに…!
典型的な言動
- 「なんでこんなこともできないの!私がどれだけ大変か分かってるの?」
- 「俺が普段こんなに頑張って家族のために仕事してるのに、お前はママ友と優雅にランチなんていいご身分だな!」
対応法
- 感情に巻き込まれない:自分が悪いわけではないと意識する
- 境界線を守る:無理な要求や罪悪感には距離を置く
- 安全を最優先:言動がエスカレートする場合は距離を置く
④被害妄想・過敏型
常に自分がどう思われているかを気にしており、周囲に見下されたくない意識が強いタイプです。
劣等感を抱え、ちょっとした一言や行動も「自分への攻撃」と捉え、怒りや不信感を爆発させてしまいます。



絶対あの言い方は俺を馬鹿にしてる…!!
典型的な言動
- 「俺が教養の無いバカだって思ってんだろ!そうじゃなかったらそんな言い方しない!!」
- 「私のこと、絶対わざと無視したでしょ!」
対応法
- 感情に巻き込まれない:本人の思い込みと理解する
- 落ち着いた態度を維持する
- 真意を説明する:悪意がないことを説明して安心させる
⑤ 強迫・完璧主義型
自分の決めたルールや予定が絶対で、ちょっとでも崩れると強くイライラするタイプです。
完璧にやらないと気が済まず、自分や他人に理想を押し付けがちです。
ASD的なこだわりが背景にある場合もあります。



俺は絶対8時に風呂に入るために7時には夕食を食べなくちゃいけないのに!何で今日は用意されてないんだ!!
典型的な言動
- 「食器は順番通りに並べなきゃダメだって言ったでしょ!!」
- 「洗濯物はちゃんと等間隔に干せって言っただろう!!これじゃ乾かないだろ!」
対応法
- 落ち着いた態度で接する
- 譲れる部分と譲れない部分を明確にする
- 自分のストレスを最優先にする
⑥ 責任転嫁型
上手くいかないことがあると、自分が責められるのではないかと恐れ、無意識に相手に責任を押し付けてしまうタイプです。
本当は自分が疲れていたり不安だったりしても、そのストレスや不快感を他人のせいにして怒りをぶつけてしまいます。



なんで私はブランドバッグも持てないの?全部旦那の給料のせいよ!
典型的な言動
- 「あんたがこんな安月給だから私はこんな惨めな生活してんのよ!!」
- 「うちの子が勉強できないのは全部お前のせいだ!」
対応法
- 感情に巻き込まれない:相手の非難は相手の問題と意識する
- 冷静に事実だけ伝える:必要な事実のみ淡々と伝える
タイプ別対応法の共通ポイント


- 境界線を明確にする
相手に合わせすぎると、あなたの心がすり減ってしまいます。無理だと思ったら、距離を取ってもいいんです。 - 安全確保を最優先に
「なんとか話せばわかるかも」と思っても、相手が怒りをぶつけてくるなら、その場を離れるのが最善です。あなたの安全が最優先です。 - 感情に巻き込まれない
責任転嫁する人は、感情的になることで自分を正当化します。あなたまで感情的になると、相手のペースにはまってしまいます。深呼吸して、一歩引いて見つめるようにしましょう。 - 必要に応じて証拠を整理
つらい出来事も、冷静に記録することで「これは事実なんだ」と確認できます。自分を守るための大切な行動です。
離婚や別居を検討する場合


証拠や記録の整理
- 日記やメモ:怒鳴り声やキレる言動の日時・内容・状況を記録しましょう。
そのときは混乱していても、後から見返すと「自分の感じたことは正しかった」と確認できます。記録は心の支えにもなります。 - 録音やスクリーンショット:暴言・モラハラ・責任転嫁などのやり取りを可能な範囲で保存しましょう。
証拠としてだけでなく、「もう一度あの場に戻らなくてもいい」と思える安心にもつながります。無理のない範囲で行ってください。
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専門家への相談
- 弁護士:離婚・別居の手続き、婚姻費用・養育費・面会交流など、今後の見通しを一緒に立てましょう。
先の見通しが立つだけでも、不安が少し軽くなります。法的にどう動けるかを知ることが、あなたの力になります。 - カウンセリングや心理士:精神的な負担を減らすサポートを受けましょう。
「話すだけで整理できた」「少し気が楽になった」という人は多いです。ひとりで抱え込まないでください。 - 行政・支援機関:DVやモラハラ被害への相談、緊急避難のサポートも受けられます。
迷ったときは一度問い合わせてみましょう。「逃げてもいい」と言ってくれる場所があることを知るだけでも、心が落ち着きます。
まとめ:客観視と自己防衛で心を守る


- 相手を未熟な人間として客観視する
- 自分の限界を守り、無理な介入は避ける
- 必要なら距離を置き、安全と心の余裕を最優先に
まずは、自分の心の安全を最優先に考えることが大切です。
相手の言動に振り回されず、自分の限界を守りながら距離を取り、必要であれば専門家に相談しましょう。
心理的に余裕を持つことが、冷静な判断や適切な対応につながります。