モラハラ夫・妻が「離婚したい」と言い出した本当の理由とは?加害者が別れを切り出す3つの心理と対処法

「モラハラしてきたのはあっちなのに…なぜ“離婚したい”と言ってくるの?」
長年モラハラを受けてきた立場なのに、「離婚したい」と言い出したのはなぜか相手の方──
そんなとき、強いショックや混乱に襲われる方は少なくありません。
「やっと自由になれるのかもしれない」と思う一方で、
「なぜ今になって?」「本当に別れたいの?」「何が正解か分からない…」と不安を抱える声も多く寄せられます。
この記事では、モラハラ加害者が自ら離婚を切り出すときに隠れている3つの心理と、あなたが取るべき対応について解説します。
目次
加害者が離婚を切り出す3つの心理

① 「もうコントロールできない」と見限ったから
モラハラ加害者にとって、相手を思い通りに動かせることが関係の“軸”です。
言い返されるようになった、無視されるようになった、自分の言動が効かなくなった・・・。
そう感じたとき、彼らは「もうコントロールできない」「この人はもう使えない」と見限ることがあります。
これはいわば、自分にとって“都合が悪くなったから手放す”という発想です。
愛情や反省からの離婚ではありません。あなたの尊厳を守るべき重要なポイントです。
② 不倫相手と関係を進めたいから
モラハラ加害者が離婚を切り出す理由として、不倫関係の存在も少なくありません。
「お前とはもう無理」「価値観が違う」などと言いながら、
実際は不倫相手との新生活を進めたいだけというケースもあります。
こうした場合、相手は罪悪感をあなたに転嫁しようとします。
「お前が悪いからこうなった」「お前に冷めたのは当然」など、
別れを正当化するために“あなたを傷つける言葉”を繰り返すのが特徴です。
③ 世間体やキャリアのために“切り捨てる”判断をした
加害者の中には、社会的な立場や体裁を非常に気にするタイプもいます。
家庭内のトラブルが表に出そうになったり、離婚を選ぶことでメリットがあると判断したとき、
あっさりと別れを切り出すことがあります。
これは、相手にとってあなたが“役目を終えた”存在として見なされているという残酷なケース。
非常に冷淡で身勝手ですが、こうした行動の裏にも「自分を守ることしか考えていない」加害者心理があるのです。
対処法:感情的にならず、冷静に「次の一手」を

モラハラ加害者が「離婚したい」と言い出してきたとき、
突然のことに動揺し、「私が悪かったのかも」と思ってしまう人もいます。
でも、ここで感情に流されてはいけません。以下の対応を冷静に進めていくことが大切です。
① すぐに離婚に応じない
モラハラ加害者が離婚を切り出すとき、その動機は「支配の延長」「都合のいい切り捨て」「不倫相手と一緒になりたい」など、身勝手なものが多く見られます。
そのため、相手の言葉を真に受けて即決するのは危険です。
✅「あなたが離婚したいと思う理由はわかりました。でも私としては冷静に考えたいので、今すぐに結論は出せません」など、いったん保留する姿勢を取りましょう。
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② 言動の記録・証拠集めを始める
モラハラ加害者は、後になって「そんなことは言っていない」「被害者は自分だ」と主張してくることがあります。
そのため、相手の暴言・脅し・不倫の証拠など、客観的な記録を残しておくことが非常に重要です。
✅日記・録音・LINEなどのやり取りを保存
✅モラハラ被害の内容が書かれた日記、メモ等を保存
③ 弁護士に相談し、“直接の話し合い”を避ける
モラハラ加害者と当事者同士で話し合うのは、危険をともなうこともあります。
言いくるめられたり、脅されたり、感情的になって冷静な判断ができなくなってしまうことも。
ですから、「弁護士を通して話す」と宣言して、直接のやりとりを避けることがとても大切です。
✅たとえば「弁護士を入れて対応しますので、今は直接お話できません」とはっきり伝える
✅その後はLINEなどでも会話を避け、記録が残るかたち(メールなど)で必要最低限の連絡のみにとどめる
相手が一方的に話を進めようとしてきても、すぐに応じないこと。
法的にどう対応すべきか、どんな証拠が有効かを含めて、早めにモラハラに詳しい弁護士に相談することをおすすめします。
まとめ:モラハラ加害者の「離婚したい」は、あなたの尊厳を守るきっかけにもなる
モラハラ加害者が離婚を切り出す理由は、どれも自己都合で、
あなたを大切に思っての決断ではないことがほとんどです。
だからこそ、その言葉に振り回されず、あなた自身の未来をどう守るかが大切になります。
自分一人で抱え込まず、必要なサポートを受けながら、冷静に進めていきましょう。