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モラハラ加害者が突然『離婚したい』と言い出す本当の理由と3つの対処法

監修者:弁護士 渡辺秀行 法律事務所リベロ(東京都足立区)所長弁護士

監修者:弁護士 渡辺秀行

 法律事務所リベロ(東京都足立区)
 所長弁護士

長年モラハラを受けてきた立場なのに、突然「離婚したい」と相手から言われたら、強いショックや混乱に襲われるのは自然なことです。

「やっと自由になれるかもしれない」と少しほっとする一方で、
「なぜ今になって?」「本当に別れたいの?」「どう対応したらいいの?」と不安になる人も少なくありません。

この記事では、モラハラ加害者が離婚を切り出す心理と、あなたが取るべき冷静な対処法について、離婚・心理・モラハラの観点から解説します。

目次

モラハラ加害者が離婚を切り出す3つの心理

① 「もうコントロールできない」と見限った

モラハラ加害者にとって、相手を思い通りに動かせるかどうかが、関係の大きな“軸”になります。
あなたが言い返したり、無視したりして、加害者の思い通りにならなくなると、「もうコントロールできない」「この人はもう使えない」と判断することがあります。

これは愛情や反省による離婚ではなく、あくまで加害者の自己都合です。
こうした心理を理解しておくことは、あなたがモラハラによる精神的負担から自分を守り、尊厳を保つための第一歩となります。

② 不倫相手との関係を優先したい

モラハラ加害者が離婚を切り出す理由のひとつに、不倫関係が関わっていることも少なくありません。

「お前とはもう無理」「価値観が合わない」と言いながら、実際には不倫相手との新しい生活を優先したいだけというケースもあります。

このような場合、加害者は自分の都合を正当化するために、「お前が悪いからこうなった」「冷めるのは当然」と、責任をあなたに押し付けることがあります。
長年モラハラを受けてきた立場からすると、非常に理不尽で辛い状況ですが、ここで自分を責めず、冷静に証拠を整理し、対処法を考えることが大切です。

③ 世間体やキャリアを優先して切り捨て

加害者の中には、社会的な立場や世間体を非常に気にするタイプもいます。
家庭内のトラブルが表に出そうになったり、離婚することで自分にとってメリットがあると判断した場合、あっさりと別れを切り出すことがあります

この場合、あなたは加害者にとって“役目を終えた存在”と見なされていることが多く、非常に冷淡で身勝手な対応です。
しかし、こうした行動の裏には、「自分を守ることだけを考える心理」が隠れていることを理解しておくことが、離婚後もあなた自身の尊厳を守るために重要です。

「離婚したい」と言われたときに絶対やるべき冷静対応

モラハラ加害者が「離婚したい」と言い出してきたとき、
突然のことに動揺し、「私が悪かったのかも」と思ってしまう人もいます。
でも、ここで感情に流されてはいけません。以下の対応を冷静に進めていくことが大切です。

① すぐに離婚に応じない

モラハラ加害者が突然「離婚したい」と切り出すと、その背景には支配欲の延長や都合のいい切り捨て、不倫相手との関係を優先したいなど、身勝手な理由が隠れていることが少なくありません。
そのため、感情に流されて即決してしまうと、あなた自身が不利な状況に陥る可能性があります。
まずは、その場で結論を出さずに一度保留することが大切です。

「あなたが離婚を考えている理由は理解しました。でも、私も冷静に考えたいので、すぐに答えは出せません」

このように一歩引いて対応することで、モラハラ加害者の心理に振り回されず、冷静に次の行動を考えることができます。

② 言動の記録・証拠集めを始める

モラハラ加害者は、後になって「そんなこと言っていない」「自分が被害者だ」と主張することがあります。
特に離婚や慰謝料の話が絡むと、言葉のすり替えや責任転嫁をしてくることも少なくありません。

✅日記やメモに加えて、LINEやメール、音声記録なども保存

モラハラの内容や暴言、脅しなど、日付や状況を具体的に記録

こうした客観的な証拠があれば、後から「言った・言わない」の水掛け論に巻き込まれず、安心して冷静な判断を進めることができます。

③ 弁護士に相談して直接の話し合いを避ける

モラハラ加害者と当事者だけで話し合うのは、思わぬ危険が伴います。
感情的に言いくるめられたり、脅されたりして冷静な判断ができなくなることも少なくありません。

だからこそ、「弁護士を介してやり取りする」ことが非常に重要です。
法律の専門家が間に入ることで、安全かつ法的に有利な形で話を進めることができます

✅「弁護士を通して対応しますので、直接お話はできません」とはっきり伝える

✅その後はLINEやメールなど、記録が残る方法で必要最低限のやり取りにとどめる

直接のやり取りを避けることで、加害者の感情的な反応に振り回されず、あなたの尊厳と安全を守りながら次の行動を考えることが可能です。

まとめ:モラハラ加害者の「離婚したい」に振り回されず、自分の尊厳を守る

モラハラ加害者が離婚を切り出す理由は、ほとんどが自己都合・支配・不倫・世間体など、あなたのことを本当に思っての判断ではありません。

だからこそ、「急に離婚を迫られた」「自分が悪いのかも」と心を乱される必要はありません。

大切なのは、あなた自身の尊厳と安全を守ること
そのためには、まず冷静に状況を整理し、以下の行動を意識しましょう。

  • 一度すぐに離婚に応じず、保留する
  • 言動の記録や証拠をしっかり残す
  • 弁護士など第三者を介して、安全かつ法的に有利に対応する

これらのステップを踏むことで、加害者に振り回されずに、あなたとお子さんの未来を守ることができます。

あなたは一人で悩む必要はありません。
必要なサポートを受けながら、冷静に次の一歩を踏み出すことが、心の安定と安全な離婚への近道です。

法律事務所リベロの
3つの強み

  • 当事務所はお受けする離婚事件の7、8割がDVモラハラ事件です。豊富なノウハウと実績があります。
  • 離婚事件に携わり18年の所長弁護士が、ご相談からアフターフォローまで責任を持って対応いたします。
  • 遠方の方・お子様がいて来所が難しい方はお電話でのご相談も対応いたします。
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所長 弁護士 渡辺秀行(東京弁護士会)

特許事務所にて 特許出願、中間処理等に従事したのち、平成17年旧司法試験合格。
平成19年広島弁護士会に登録し、山下江法律事務所に入所。
平成23年地元北千住にて独立、法律事務所リベロを設立。


弁護士として約18年にわたり、「DV・モラハラ事件」に積極的に携わっており、「離婚」等の家事事件を得意分野としている。
離婚相談件数750件超。極真空手歴約20年。
悩んでいる被害者の方に「自分の人生を生きてほしい」という思いから、DVモラハラ加害者との対峙にも決して怯まない「知識・経験」と「武道の精神」で依頼者を全力でサポートすることを心がけています。離婚・DV・モラハラでお悩みの方はお気軽にご相談ください。

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所長 弁護士 渡辺秀行

  • 東京弁護士会所属
  • 慶応大学出身
  • 平成17年旧司法試験合格

弁護士として約18年にわたり、「DV・モラハラ事件」に積極的に携わっており、「離婚」等の家事事件を得意分野としている。離婚相談件数750件超極真空手歴約20年。
悩んでいる被害者の方に「自分の人生を生きてほしい」という思いから、DVモラハラ加害者との対峙にも決して怯まない「知識・経験」と「武道の精神」で依頼者を全力でサポートすることを心がけています。

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