自分の予定や仕事を優先し、家庭を顧みない夫と調停離婚した事例

目次
ご相談までの経緯

家族構成
依頼者:妻(会社員)
相手方:夫(会社員)
子ども:未就学児2人
ご相談までの経緯
夫は,第一子が産まれた後も自身の予定や仕事を優先した生活をしており,妻はそのような生活を何度も改善して欲しいことを夫に伝えていましたが,夫は変わろうとはしませんでした。
その後妻は第二子を出産しますが,夫の生活態度は変わることはありませんでした。
また,家事や育児に関することを夫に頼んだ際も,夫は生返事をするのみでほとんど行わず,妻は幼い子どもを二人抱えながら家事・育児等を1人で行う日々でした。
さらに夫は,勤務先を退職し起業することを企てていました。
妻がその経緯を知らされたのは起業する2カ月前であり,妻に何も相談や了承を得ることなく起業したため非常に驚きました。
妻の育児休暇が終わり,仕事復帰の予定が決まったことで,このまま自分優先で家族のことを考えない夫と生活していくことは困難と判断し,別居を開始しました。
別居に伴い,夫へ離婚したいことを伝えましたが,夫はそれに応じず話し合いが進まなかったため,当事務所へご相談されました。
ご依頼から離婚成立まで

弁護士を介した離婚協議
当職が代理人に就任し,夫へ受任通知として内容証明郵便を送付し,離婚協議を行いたい旨を伝えました。
初回の協議の際,夫は妻との関係の修復を希望していること,夫婦関係悪化の原因は全て夫自身にあると考えていること,
妻と子どもたちの幸せを願っているため,財産は全て妻と子どもに渡しても良いこと,養育費や学費についてもできることは全てするので今後は心配しなくてもよいことを述べていた。
夫はこれまでの出来事を謝罪する内容の手紙を妻に書くことも試みましたが,それでも妻の離婚の意思は変わらないことを伝えると,夫の態度は一変し,財産は折半する,養育費は夫が決めた最低限度の金額を提示するなどと言い始め,次第に妻に対する非難も口にするようになりました。
離婚調停
当職と夫とで何度も離婚協議を行ってきましたが,夫の意見は二転三転することがありました。
協議の最終段階で,これまでに合意に至った離婚条件を記載した公正証書案を夫へ提示したところ,突如合意内容を破棄すると言い始めました。
そのため協議の継続が困難と判断し,離婚と婚姻費用の調停を申し立てることになりました。
また,同時期夫からも面会交流調停と円満調停を申し立てられ,合計4件の調停を行うこととなりました。
交渉段階では意見が二転三転していた夫でしたが,双方弁護士を就けての調停となったためか,スムーズに離婚条件の合意に至り,結果として協議時に提示した離婚条件で合意することができました。
そして,合計2回の調停期日を経て離婚が成立しました。
条件は以下の通り
| 親権 | 妻 |
| 養育費 | 子ども1人につき月額75,000円 子らの私立進学に関する教育費用については夫が6,妻が4の割合で負担する。 |
| 財産分与 | 約500万円(夫から妻へ)と, 不動産売却代金から諸経費を引いた金額の1/2 |
| 面会交流 | 月1回,2時間程度の実施 |
事案のポイント
弁護士を介して協議を行っていたものの,夫の意見が二転三転していたためスムーズには行きませんでした。
妻は早期離婚成立を希望していたため,協議決裂後,速やかに離婚調停を申し立てました。
調停では夫側も弁護士をつけたことや,調停委員を介して離婚について話し合いができたこと,夫も早期の面会交流を求めていたこともあったため合計2回の期日で離婚を成立させることができました。
また子どもの学費の負担については,調停で分担して決めることができ,将来的を見据えた良い内容を条項に入れることができました。




