私は夫にモラハラしているかも!?ーモラハラをやめたいーvol.2

監修者:弁護士 渡辺秀行 法律事務所リベロ(東京都足立区)所長弁護士

監修者:弁護士 渡辺秀行

 法律事務所リベロ(東京都足立区)
 所長弁護士

モラ子

こんにちは!法律事務所リベロの事務員のモラ子です。

前回の記事では、モラハラ妻の特徴やなぜモラ子がモラハラ妻になってしまったのかをご紹介しました。

所長弁護士 渡辺

所長弁護士の渡辺です。
昨今では、妻から夫へのモラハラが増加傾向にあると言います。
男性の場合には、「妻にモラハラされているなんて恥ずかしくて言えない」など、誰にも相談できずに一人苦しい思いをして悩んでいるケースが少なくありません。

家庭内のDVやモラハラで女性が被害者の場合は声をあげやすく周囲の助けを求めやすいのですが、男性が被害者の場合はひとまず黙ってしまうことが多いんですね。

私がモラハラを自覚した今、夫に対し以前のように優しい気持ちで生きていけるのか。どのように自分の気持ちをコントロールしていけるのかを考えてみたいと思います。

そのためにもまずは、私の夫に対するモラハラの言動を振り返ってみたいと思います。

目次

モラ子の夫に対する言動 -特に夫が嫌だと思っていたこと-

無視する

イライラしていると夫が何か言ってきても故意に無視してしまいます。

これはイライラしているのを分かってほしいからではなく、夫とコミュニケーションを取ると思うと、さらにイライラするのです。しかし、自分の気持ちが落ち着いたら突然普通に話しかけたり会話します。

わざと夫に聞こえるように不満を言う

家事など夫がやっている時や終わった後に、自分の思うように片付けされていなかった時など、

ブツブツ聞こえるように「なんでもっときれいに出来ないの」など言ってしまいます。

「なんのためにいるのかわからない」

私の思ったように行動してくれないときなどに言ってしまいます。

「なんでそんなに自分に甘いの?」

夫が苦手なことやだらしがない部分を受け入れてあげることが出来ず、仕事で疲れていると言われても、「あなたより私の方が疲れている。自分に甘いよね」と言います。

モラ子

夫に対する言動を振り返ると、夫婦喧嘩の末に言ってしまったわけではなく、私のその時の感情で言ったり無視したりしていますね。

モラハラする妻も苦しんでいる?

悩む女性

モラハラ加害者は酷いことをしている自覚がないや反省しないと言われています。

しかし結婚前や出産前はモラハラすることはなかった妻たちが何かのきっかけで夫にモラハラするようになった。

モラ子のように夫にモラハラしていると思っている妻たちは、自分たちだけが悪者なのでしょうか・・・。

モラ子の場合

私が夫にモラハラ行為をしてしまうことには、少なからず夫にも原因はあると思っています。

前回のコラムでも書いたように、日常生活への不満・子育てのストレス・夫とのコミュニケーション不足等、夫は悪気なく普通に生活しているつもりかもしれませんが、その分妻が我慢していることもあると思うのです。

私モラ子は、夫に私の気持ちをわかってほしい!という思いからだんだん私だけが大変、私だけが我慢している、夫は何も分かっていないと辛い気持ちがありました。

毎日子どもを寝かしつけた後に帰宅した夫から「今日はどうだった?」と私や子どもに関心を持ってくれたら、気持ちも少しほぐれるのになと思いました。

モラ子

モラハラする妻も苦しんでいると言いましたが、モラハラは決して許される行為ではありません。しかし、自分の妻はモラハラ妻だと思っている夫たちには妻の言動に黙って我慢し続けるのではなく、妻の話を聞き積極的にコミュニケーションをとってほしいと思います。

モラハラ妻をやめたい!どう気持ちをコントロールすればいいのか

考える女性

自分はモラハラ妻だと自覚があるのに、モラハラをやめられない妻もいます。

しかし、夫に積極的にコミュニケーションをとってと言うのであれば、妻側も自分でモラハラをやめる努力をしなくてはなりません。

ここではモラハラの改善に有効だと思われる3つを紹介します。

どんな時にストレスが溜まるのかを書き出してみる

まず、冷静に自分を振り返り、どんな時にストレスを感じるか、イライラするのかを書き出してみましょう。

不満や苛立ちを抱くのは育児に関してなのか、家事に対してなのか、どのような時間帯にストレスを感じるのか、自分の心理状態や感情を書くことで、客観的に自分を捉えられます。

書くことで、自分の考え方の傾向や思考パターンをつかみ、どうしたら夫に感情をぶつけずにストレスを解消できるのか、不平や不満を溜めこまずにいられるのかを考えてみましょう。夫婦で話し合えれば、夫婦関係の再構築につながるかもしれません。

最終的にどうなりたいか考える

自分がモラハラを続けていると、最終的にどうなるのかを考えてみましょう。夫とどのような関係になりたいのでしょうか。いつも喧嘩を繰り返し、子供に悲しい思いをさせながら関係の冷えこんだ夫と同居を続けるのか、別居や離婚を選ぶのか。それとも穏やかな家庭で家族仲良く日々を過ごしたいのか。

もし、穏やかな家庭を目指したいのなら、やるべきことは一つです。自分の言動を振り返り、反省したうえで夫とよく話し合いましょう。

第三者も交えて話し合う

モラハラがエスカレートすると、2人で問題を解決するのが難しくなります。カウンセリングを受けるなどして、第三者に入ってもらうことでモラハラの改善につながることがあります。

モラハラ妻は感情的になりがちです。いくらストレスが溜まっても、相手を言葉の暴力で傷付けてしまってはいけません。つい感情的になってしまうという自覚のある人は、特にカウンセリングが有効でしょう。

モラハラを改善することはそう簡単なことではありませんが、まずはストレスをため込まないことが大事ですね。

妻にモラハラを治してもらいたいときは

モラハラ妻とコミュニケーションをとることは容易でないと思います。

しかし、別居や離婚を考えていなく、モラハラ妻を治して円満な家庭を築いていきたい場合は、夫婦で手を取り合っていくしかないのです。

モラハラを自覚してもらう

妻に「それはモラハラだよ」とあえてストレートに伝えましょう。

私のように夫に日頃のストレスをぶつけ、わかってくれない夫が悪いと八つ当たりしている妻は、自分の言動が夫を傷つけていると思い至ってない場合があります。

妻のモラハラ言動により自分は傷ついていることをきちんと伝えることは大事なことだと考えます。

モラハラ妻のいいなりにならない

私の夫もそうでしたが、妻が怒りながら何か指示したり命令した際に、これ以上波風を立てたくないという思いで妻に従っていた男性も多いのではないでしょうか。そうではなく理不尽な命令や指示には毅然とした態度を見せることも効果的だと考えます。初めは相当揉めると思いますが、あえて強い態度を貫くことで夫をコントロールすることは無理だと諦めさせましょう。諦めさせるというよりかは、妻にモラハラ言動で他人をコントロールすることは出来ないということを気づかせてあげましょう。

妻が根っからの異常者でなければ、気づきを与えられることができるのではないでしょうか?

まとめ

ハートの中にモラハラの文字

今回モラハラ妻をやめる方法等ご紹介しました。

私モラ子もですが、無意識の思考パターンや考え方によりスムーズにモラハラをやめるということはなかなか難しいことです。しかし、夫にモラハラしていると言われ自覚したからには、不満や苛立ちを抑えられるように自分をコントロールしていきたいと思っています。

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所長 弁護士 渡辺秀行(東京弁護士会)

特許事務所にて 特許出願、中間処理等に従事したのち、平成17年旧司法試験合格。
平成19年広島弁護士会に登録し、山下江法律事務所に入所。
平成23年地元北千住にて独立、法律事務所リベロを設立。


弁護士として約17年にわたり、「DV・モラハラ事件」に積極的に携わっており、「離婚」等の家事事件を得意分野としている。極真空手歴約20年。
悩んでいる被害者の方に「自分の人生を生きてほしい」という思いから、DVモラハラ加害者との対峙にも決して怯まない「知識・経験」と「武道の精神」で依頼者を全力でサポートすることを心がけています。離婚・DV・モラハラでお悩みの方はお気軽にご相談ください。

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所長 弁護士 渡辺秀行

  • 東京弁護士会所属
  • 慶応大学出身
  • 平成17年旧司法試験合格

弁護士として約17年にわたり、「DV・モラハラ事件」に積極的に携わっており、「離婚」等の家事事件を得意分野としている。極真空手歴約20年。
悩んでいる被害者の方に「自分の人生を生きてほしい」という思いから、DVモラハラ加害者との対峙にも決して怯まない「知識・経験」と「武道の精神」で依頼者を全力でサポートすることを心がけています。

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