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モラハラ被害に遭われている方へ
当法律事務所にご相談に来られる方の中にも,モラハラの被害者が多くいらっしゃいます。中には,相談に来られて、初めて自分がモラハラの被害者であることに気付かれる方も多いのです。
モラハラ被害の特徴として,自分が被害者であると気づかないどころか,原因は自分にあるのではないか?自分が悪いのではないか?とすら思ってしまい,より苦しんでしまうことが挙げられます。
自分が至らないから悪いのではないか・・・
自分さえ我慢していればうまくいくのではないか・・・
自分のせいで相手をモラハラ加害者にしてしまっているのではないか・・・
と、被害者の方は悩まれます。
もうすでに,たくさん傷ついているのにも関わらず,まだご自身を苦しめてしまうのです。
しかし考えてみてください。配偶者が何か失敗をしたら,あなたは大声で怒鳴りますか?人間性を否定するような心ない言葉を投げかけますか?おそらくしないだろうと思います。
通常ならば相手に何か改善してほしいところがあったら,膝をつき合わせての話し合いや,お互いの価値観のすりあわせをすると思います。
話し合いや意見のすりあわせを行わず,自分は正しくて相手が悪い,察しろ,自分に合わせろと一方的に責め立てるのは,継続的に続く,結婚・交際関係において全く建設的な態度とはいえません。
そのような建設的な関係を築こうとしない相手の言う「お前が悪い」は聞くに値しません。
モラルハラスメントはどんどんエスカレートしていきます。そして,モラルハラスメントが治る可能性はとても低いのです。
「おかしいな」「モラハラかも」と思ったら,一人で悩まず,まずはご相談を
「逃げなくても,モラハラの特徴がわかったのなら,上手に付き合えるのではないか。相応の対処をしていけばいいのではないか」と思われる方もいるでしょう。
しかし,配偶者や交際相手がモラハラだとわかった上で関係を続けていくことで,状況が悪化することは多くありますが,状況がよくなることはほとんどありません。
モラハラをする人は,日常のストレスや葛藤から逃れるためにあなたへ精神的な暴力を振るいます。これは一種の依存状態です。
例えば,アルコール依存症の人を救うためにお酒を与える人はまずいません。ストレスのはけ口がアルコールに向かないようにするため,医師などの力を借り,徐々にアルコールを遠ざけようとするでしょう。
それと同様に,ストレスのはけ口をあなたへの暴力に依存している相手を救うには,やはり依存元であるあなたが徐々に遠ざかるしかありません。そのための準備をしましょう。
今,自分が配偶者・交際相手から受けている仕打ちが本当にモラハラなのかわからないのならば,女性センター(男女共同参画センター),配偶者暴力相談支援センターに話を聞いてもらいましょう。
心が完全に疲弊しきって,何も出来ない状態ならば,まず心療内科やカウンセラーに頼ってください。
法的に逃げる準備や,離婚を進める準備をしたいと思ったら,弁護士を頼ってください。
あなたは1人ではありません。
周囲の頼れる家族・友人や,専門家に相談をしてみましょう。