妻に対し暴言や支配的言動をする夫と調停離婚した事例

目次
ご相談までの経緯

家族構成
依頼者:妻(会社員)
相手方:夫(会社員)
子ども:未就学児1人
ご相談までの経緯
子どもが産まれてから,夫は妻に対し暴言を吐くようになり,
何かトラブルがあると妻に落ち度があると責め,謝罪を求められる等,夫から一方的に責められることが増えました。
妻は夫からそのような言動がある度に恐怖と混乱を感じていました。
夫のマイルールに反したり,気に入らない言動をすると激怒されるため,同居生活では気をつけるべきことがたくさんあり,次第に妻は疲弊していきました。
さらに夫は妻の実家へ帰省することに対しても制限を設けるため,不自由さも感じていました。
また,子どもの前でも夫の暴言や説教が行われていたため,子どもも恐怖や不安を感じたり,夫の言葉遣いを真似するようになりました。
このままでは子どもに対して悪影響を及ぼしかねないと判断し,妻は離婚を決意し,当事務所へご相談されました。
離婚調停

ご相談の段階で妻は別居日を決めていたため,弁護士はスケジュールを確認のうえ,調停申立準備や夫へ受任通知の送付を行いました。
妻側の離婚条件は“親権は妻が持つ・財産分与は請求しない・離婚調停中でも子どもと夫の面会交流は柔軟に行いたい”とのことでしたので
妻の希望する内容を申立書に記載しました。
そして調停が開始し,夫は最初の段階から,離婚に応じることや親権は妻とすることで了承していました。
しかし財産分与については請求したいと主張していました。
本件では妻の方が財産が多く,その額について争いになると予想していましたが,妻が積極的に面会交流の話を持ちかけたことや,今後妻が子どもを育てていくにあたり,お金が必要になることを主張したことで大きく対立することを防ぎ,
結果として財産分与は婚姻期間中に夫婦で積み立てていた,子ども名義の投資信託のみ分与することとなりました。
そして,合計6回の調停期日を経て離婚が成立しました。
条件は以下の通り
| 親権 | 妻 |
| 養育費 | 月額39,000円 |
| 財産分与 | 約400万円(妻から夫へ) |
| 面会交流 | 月2回,2日間連続での面会交流の実施。 特定の月及び長期休暇期間においては,宿泊付の面会交流の実施。 別途月1回,ウェブでの面会交流の実施。 |
事案のポイント
モラハラが絡む事案でしたが,双方あまり大きく対立することなく調停が成立しました。
面会交流を積極的に行っていきたいという点について当事者双方の意向が一致していたことや,財産分与についても,各自名義の財産はそれぞれが取得する一方で,夫婦で積み立てていた子ども名義の財産については双方で分けるという方針をとったことが,円満な解決につながったものと思われます。




