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モラハラを我慢し続けた先に待つ老後の孤独と後悔-今からでも遅くない新たな選択肢

監修者:弁護士 渡辺秀行 法律事務所リベロ(東京都足立区)所長弁護士

監修者:弁護士 渡辺秀行

 法律事務所リベロ(東京都足立区)
 所長弁護士

長年、モラハラに耐え続けてきたあなたにとって、これまでの生活がどれほど辛いものであったか想像に難くありません。
もしかしたら、「自分が我慢すれば、家族がうまくいく」と信じてやってきたかもしれません。
しかし、年月が経ち、子どもたちが独立し、ふたりだけの生活になると、心の中に大きな空虚感が広がっていませんか?
この先の人生が不安でいっぱいかもしれませんが、今からでもあなたの未来は変えることができるのです。

目次

長年モラハラに耐えた結果、知らず知らずに積み重なった影響

長年にわたり、配偶者からのモラルハラスメント(モラハラ)に耐えてきた方々の中には、「自分さえ我慢すれば家庭は保たれる」と信じて努力してきた方が多いのではないでしょうか。
しかし、モラハラは次第に日常化し、次のような影響が現れることがよくあります。

  • モラハラの初期段階

    最初は些細なことで始まり、時間が経つにつれてその頻度や影響が大きくなります
    最初は軽い言葉や態度かもしれませんが、徐々に精神的な暴力へと変化していきます。
  • 「我慢すれば変わる」という思い込み

    被害者は「我慢すればいつか状況が変わる」と信じ続け、日々耐え忍んでいます。
    その結果、精神的、肉体的に疲れ果ててしまうことが少なくありません。
  • 子どもが独立後、夫婦の生活が変わる

    子どもが独立し、夫婦だけの生活に戻ると、モラハラがより顕在化することがあります。
    支配的な配偶者がいなくなることで、自分自身と向き合う時間が増え、過去の「犠牲感」や「無力感」に気づくことになります。
  • 老後に差し掛かると気づく影響の深刻さ

    長年、自分を犠牲にしてきたことが老後に差し掛かると、どれだけ自分の人生に悪影響を与えていたかを痛感することが多くなります。
    このときに初めて、過去の生活がどれほど心身にダメージを与えていたのかに気づくのです。

長く続くモラハラが、心に残す傷

モラハラを長いあいだ受け続けると、少しずつ自分に自信が持てなくなっていくことがあります。
「私が悪いのかもしれない」「どうせ何を言ってもムダ」——そんな思いを繰り返すうちに、自分の存在価値さえわからなくなってしまうこともあるのです。

年齢を重ね、心や体の元気が少しずつ落ちてくる時期には、こうした心のダメージが表に出てくることも
気づいたときには、誰にも頼れず、一人きりで悩みを抱えている…そんな状況に陥ってしまうことがあります。

経済的な支配と、外の世界とのつながりの減少

モラハラとともに、お金のことを自由にできない状況が続いている方も少なくありません。
たとえば、生活費は最低限しか渡されず、自分のために使えるお金がほとんどない。家計のことを相談しようとしても、「お前は黙ってろ」「口を出すな」と突き放されてしまう——。
こうした状態は、経済的DVのひとつとも言われています。

お金の自由がないと、一人で生きていく選択肢さえ見えなくなってしまうこともあります。
また、外との関係が薄くなってしまっていると、誰にも相談できずに悩みを抱え込む日々が続いてしまうのです。

積もり積もったストレスが、心と体に出てくる

モラハラは、目には見えなくても、心に大きな負担をかけます
長年の我慢が積み重なると、気づかないうちに気分が落ち込んだり、体調を崩したりすることも。

「自分が悪いから仕方ない」と思い込んできた気持ちや、「どうせ誰もわかってくれない」という孤独感が、心をすり減らしてしまうのです。

高齢期に生じやすい心理的・社会的な問題

高齢になってからのモラハラ被害は、以下のような問題を引き起こすことがあります。

  • ストレスが積み重なって、心や体に不調が出てくる
    長いあいだ無理をしていると、気持ちが沈みやすくなったり、体の調子が悪くなったりすることがあります。
  • 夫婦で話し合えず、介護や病気のときに頼れない
    年を重ねてサポートが必要になっても、配偶者と意思の疎通ができないと、孤独を感じやすくなります。
  • お金のことを任せきりで、自分では管理できない
    経済的に相手に頼りきっていると、自分の将来について不安を感じることも出てきます。
  • 家庭内に味方がおらず、外とのつながりがなくなる
    長年の我慢の中で、子どもや親しい人との関係が薄くなり、孤立してしまうこともあります。

これらは、長年の「我慢」によって築かれた関係性がもたらす深刻な二次被害とも言えます。

老後の孤独と孤立

モラハラを長い間我慢してきた結果、夫婦の間でのコミュニケーションが少なくなり、お互いに気持ちが通じ合わなくなってしまうことがあります。
そんな状態が続くうちに、老後には配偶者との関係がどんどん疎遠になり、ひとりぼっちのような気持ちになってしまうことも。

このような孤独感が積み重なると、心だけでなく体にも影響を与えることがあります。
「誰にも頼れない」「誰もわかってくれない」と感じることで、精神的に追い詰められることが増えてしまうかもしれません。

介護が必要な段階で現れる新たな危機

介護と暴力の悪循環

介護が必要な段階になると、身体的な制約が増すことで、モラハラ加害者の支配欲や怒りがさらに強くなることが予想されます。
その結果、あなたが一方的に我慢し続けることが求められるだけでなく、精神的・身体的な負担が増し、さらに不安定な状態に陥る恐れがあります。

高齢者の前頭葉機能低下と感情の暴発

前頭葉は感情をコントロールする役割を持っており、加齢によって機能が低下することがあります。
この結果、感情のコントロールが効かなくなり、怒りが爆発することが多くなるため、暴力的な行動や支配的な態度がますます強化される可能性が高いです。

モラハラ環境下での子育てと、その後の後悔

「子どものため」と考えてモラハラに耐えてきたつもりでも、子どもにとって家庭が安心できない場所であった場合、以下のような影響が出ることがあります。

  • 親の顔色を常にうかがうようになる(愛着形成への影響)
  • 怒鳴り声や否定的な言葉に敏感な性格になる
  • 自己肯定感が低下し、人間関係に不安を抱えるようになる

老後に子どもとの関係が希薄になったとき、「もっと早く環境を変えていれば」と悔やむ方も多くいます。
子どものためにした選択が、必ずしも子どものためになっていなかった現実に直面し、深い後悔を抱えるケースもあるのです。

モラハラから抜け出すためにできること

モラハラに耐え続けてきた自分に対して、自責の念や孤立感を感じるのは、決しておかしなことではありません。
むしろ、それは長い間辛い状況に耐えてきた証です。
しかし、その感情をずっと抱えたままだと、未来に対する希望を失ってしまうかもしれません。
モラハラから抜け出し、少しでも明るい未来を迎えるために、できることから始めてみませんか?

STEP
信頼できる第三者に相談する

これまで一人で抱え込んできた不安や悩みは、どうしても自分の中で膨らんでしまいます。でも、あなたが感じていることを信頼できる第三者に話してみるだけでも、気持ちが楽になることがあります。弁護士やカウンセラー、専門家に相談してみると、冷静に自分の状況を見直すことができ、解決の糸口が見つかるかもしれません。

STEP
自分の気持ちを大切にする

長い間、自分を犠牲にして我慢してきた気持ちを無視し続けることは本当に辛いことです。
今の自分がどう感じているのかを大切にして、少しでも自分を大事にする時間を持ってみてください。無理に我慢することが、心と体にどれだけの負担をかけてきたのか、きっとあなたはよく分かっているはずです。

STEP
モラハラから抜け出す法的手段を探る

もし、配偶者との関係が続けられないと感じているなら、まずは弁護士に相談してみましょう。法的手続きを踏むことで、あなた自身がどれだけ解放されるかを実感できるはずです。離婚や別居など、未来に対する希望が湧くような方法を知ることが、勇気を持つ第一歩となります。

STEP
被害者相談窓口や自治体の福祉サービスを活用する

モラハラから抜け出すためには、地域の専門的な支援を受けることが重要です。例えば、地域の女性相談センターやDV相談窓口などがあります。これらの機関では、あなたの状況に応じた具体的な支援が得られます。自分一人で悩む必要はありません。信頼できる支援を得ることで、解決への第一歩を踏み出せます。

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相談機関特徴
DV相談+(プラス)電話・メールは24時間365日対応。チャットは12:00~22:00。
外国語相談にも対応(チャット)。
DV相談ナビ#8008(はれれば)にかけると、発信地等の情報から最寄りの相談機関の窓口に電話が自動転送され、直接相談できる。
配偶者暴力支援センター配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護を図るため、相談機関の紹介やカウンセリング、一時保護や自立支援等を行います。

熟年離婚が増加している理由と背景

最近、熟年離婚が過去最高となったという報告があります。厚生労働省の統計によると、2022年の離婚件数のうち、共同生活年数が20年以上の夫婦の離婚が占める割合は23.5%に達しました。
これは過去最高の割合であり、熟年離婚の増加を示しています。

なぜ熟年離婚が増えているのか?

長寿社会が進展する中、退職後にこれまでの夫婦生活が続くことが精神的負担となることが増えています。
また、社会的なサポートが充実していることが、熟年離婚を後押ししています。
具体的には、地域の福祉サービスや相談窓口、再就職支援、コミュニティ支援、そして法的サポートが増えており、これらが経済的・精神的な自立を促進しています。
これにより、退職後の不安を軽減し、新たな人生を切り開くための選択肢が広がっています。

法的整理の重要性

熟年離婚を考える際に、財産や介護の問題を整理しておくことは非常に重要です。
特に熟年離婚においては、財産分与や年金分割が複雑になることがあります。住宅ローンや退職金、年金などの問題を整理し、弁護士に相談することでスムーズに進めることができ、将来の生活設計にも安心感を与えることができます。

まとめ:我慢しない選択肢を持つべき時

熟年離婚が増えている背景には、もはや我慢し続けなくてもよい時代が来たことが示されています。
長年にわたるモラハラに耐え続けることは、あなたの心身に深い影響を与え、人生の大切な時間を充分に活かせない可能性があります。

しかし、今の社会には支援の手が増えてきており、年齢や周囲の目を気にせずに、自分の幸せを優先する選択肢が広がってきています。
自分の幸せを最優先に考えることは、決してわがままではありません。
むしろ、長年の我慢から解放されることは、あなた自身の人生を取り戻すための第一歩です。
自分を大切にすることで、より健康的で満足のいく生活を送ることができ、心の平穏を取り戻せます。
自分を犠牲にし続けることなく、より良い人生を送るための第一歩を踏み出すことが、これからのあなたにとって大きな意味を持つでしょう。

法律事務所リベロの
3つの強み

  • 当事務所はお受けする離婚事件の7、8割がDVモラハラ事件です。豊富なノウハウと実績があります。
  • 離婚事件に携わり17年の所長弁護士が、ご相談からアフターフォローまで責任を持って対応いたします。
  • 遠方の方・お子様がいて来所が難しい方はお電話でのご相談も対応いたします。
    ※ご予約の上、有料相談になります。また、ご相談内容によってはご来所をお願いする場合がございます。くわしくはこちら

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法律事務所リベロ

所長 弁護士 渡辺秀行(東京弁護士会)

特許事務所にて 特許出願、中間処理等に従事したのち、平成17年旧司法試験合格。
平成19年広島弁護士会に登録し、山下江法律事務所に入所。
平成23年地元北千住にて独立、法律事務所リベロを設立。


弁護士として約17年にわたり、「DV・モラハラ事件」に積極的に携わっており、「離婚」等の家事事件を得意分野としている。極真空手歴約20年。
悩んでいる被害者の方に「自分の人生を生きてほしい」という思いから、DVモラハラ加害者との対峙にも決して怯まない「知識・経験」と「武道の精神」で依頼者を全力でサポートすることを心がけています。離婚・DV・モラハラでお悩みの方はお気軽にご相談ください。

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所長 弁護士 渡辺秀行

  • 東京弁護士会所属
  • 慶応大学出身
  • 平成17年旧司法試験合格

弁護士として約17年にわたり、「DV・モラハラ事件」に積極的に携わっており、「離婚」等の家事事件を得意分野としている。極真空手歴約20年。
悩んでいる被害者の方に「自分の人生を生きてほしい」という思いから、DVモラハラ加害者との対峙にも決して怯まない「知識・経験」と「武道の精神」で依頼者を全力でサポートすることを心がけています。

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