祖父母は,面会交流の調停を申し立てられますか?
祖父母が,孫に会いたいということはよくあることが,そうした申立ては認められるのでしょうか?それについては,令和3年3月29日に最高裁判例が出て,祖父母には面会交流の調停を申立てる権利がないと判断されました。それは,祖母が事実上母親の代わりをするなど,子と親愛な関係にある場合も同様です。
ただし,面会交流調停とは別の,家庭に関する一般事件(親族間紛争調整)として,面会交流を求めることは認められています。
この2つの調停は何が違うかというと,面会交流の調停では,調停での話し合いが決裂した場合には,裁判所が審判という形で面会交流の取り決めを定めてくれますが,一般調停の場合には,話し合いが決裂しても裁判所は審判をしてくれません。従って,後者の場合,話し合いが決裂すると面会交流は認められないのです。
また,一般調停では,相手が調停に欠席した場合も,話し合い自体が出来ませんので,面会交流は認められません。
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監修者情報
弁護士として約17年にわたり、「DV・モラハラ事件」に積極的に携わっており、「離婚」等の家事事件を得意分野としている。極真空手歴約20年。
悩んでいる被害者の方に「自分の人生を生きてほしい」という思いから、DVモラハラ加害者との対峙にも決して怯まない「知識・経験」と「武道の精神」で依頼者を全力でサポートすることを心がけています。離婚・DV・モラハラでお悩みの方はお気軽にご相談ください。
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