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喧嘩すると手が出る夫――これはDV?ただの大げんか?私が悪いのでしょうか

監修者:弁護士 渡辺秀行 法律事務所リベロ(東京都足立区)所長弁護士

監修者:弁護士 渡辺秀行

 法律事務所リベロ(東京都足立区)
 所長弁護士

喧嘩になると、夫の手が出る。
殴られることもあり、あざが残ったこともある。

「毎回ではない」「大きな怪我ではない」と、自分に言い聞かせてきた。
それでも、「怖かった」「何かおかしい」という感覚が、どうしても消えない。

本記事では、喧嘩のたびに手が出る行為が法律上どう扱われるのか、なぜ被害を受けた側が自分を責めてしまうのか、そして、今すぐ離婚を決めなくてもできる相談について、整理して説明します。

目次

そもそも、暴力は犯罪行為です

まず知っておくべきは、人に手を出す行為は、法律上、犯罪行為になり得るという点です

赤の他人に対してであれば、「喧嘩だった」「感情的になった」という理由では正当化されません。
刑法上の暴行罪、また怪我をさせた場合は傷害罪に該当する可能性があります。

しかし相手が夫や妻など家族の場合、
「家庭のことだから」「夫婦喧嘩の延長だから」と出来事を小さく扱いがちです。

本来は問題にされるべき行為が、関係性を理由に見過ごされてしまう。
これが、DVが表に出にくく、長期化しやすい大きな理由です。

暴力は「夫婦喧嘩の延長」ではありません

「喧嘩が激しくなっただけ」「お互い感情的になっていた」と説明されると、「私も言い返したし」「原因は私にもあったのかもしれない」と感じる方も少なくありません。

ですが、怒りと暴力は別です。
どれだけ怒っても、多くの人は相手に手を出しません。

実際、夫婦喧嘩は多くの家庭で起きますが、暴力が伴う家庭はごく一部です。
殴る・叩く・物を壊す行為は、決して「よくあること」ではありません。

重要なのは、「怒ったから殴った」のではなく、
怒りのときに暴力という手段を選んでいる、という点です。

たった一度でも危険な理由

「一度だけだったから」「もう謝ってくれたから」
そう考えて出来事を整理するのは自然な反応ですが、暴力が一度でも起きた関係には特有の危うさがあります。

一度でも「越えてはいけない線」を越えている

人を殴らない、力で支配しない。
これは多くの人が無意識に守っている一線です。

一度でも手が出たということは、その線を越える選択がなされた事実を意味します。
理由が何であれ、「手を出さない」という選択肢は残っていました。

「一度だけ」という言葉は安心材料のように見えますが、実際には危険性を見えにくくする言葉です。

暴力は「なかったこと」にすると繰り返されやすい

暴力のあとに謝罪や優しい態度があれば、「反省しているなら大丈夫かもしれない」と感じるかもしれません。
しかし重要なのは、謝ったかどうかではなく、暴力が起きた事実がきちんと問題として扱われたかです。

なぜ「私が悪い」と思ってしまうのか

暴力を受けた直後、人は強く混乱します。
怖かった。でも信じたくない。この人はそんな人じゃない、と思いたい。

その結果、理由を探してしまいます。

  • 「私が地雷を踏んだ」
  • 「疲れていたのだろう」
  • 「どこの夫婦にもあること」

これは本音ではなく、関係を壊さず現実を受け止めるための、心の防衛反応です。

感覚が少しずつ麻痺していく

怖かった、悲しかった、納得できなかった、そして怒りを感じた。
その感覚を押し込めて日常に戻ることを繰り返すと、「これくらいは我慢すべきなのかもしれない」という基準が少しずつ作られていきます。

そして、相手の暴力にもだんだん麻痺していき、周囲から見れば明らかにDVと分かる行動でも、「これくらいはDVではないのでは」と迷ってしまう状態になってしまいます。

「殴られたあなた」は、恥ずかしくありません

暴力を受けると、多くの人が「恥」を感じます。
やり返せなかったこと、抵抗できなかったことを惨めに思い、誰にも言えなくなります。

ですが、殴られたことは恥ではありません。
恥ずべきは暴力を選んだ側です
相談しようとすることは、弱さではなく強さです。

一番よくないのは「価値観に染まること」

暴力のある関係に長くいると、「力で支配する・される」という関係性が当たり前になっていきます。
この歪んだ関係性は夫婦だけで終わらず、より弱い立場の人へ流れていくことがあります。

多くの場合、それは子どもです。
家庭の空気や緊張、恐怖は確実に伝わります。

暴力を受けたら、相談していい

「まだDVと呼べるほどではない」「もっとひどいケースがある」と感じている段階でも、相談してかまいません。
むしろ、その段階だからこそ、専門家に話を聞いてもらうことが大切です。

あなたが感じている「怖かった」「おかしい」という直感は、現実を正確に捉えた感覚です。

誰にも言えないときに知っておいてほしい相談先

相談に行ったからといって、「離婚しろ」「あなたが悪い」と言われることはありません。
無理に何かを決めさせられることもありません。

まずは「話すだけ」でも大丈夫です。
小さな一歩でも、気持ちが軽くなるきっかけになります。

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相談機関特徴
DV相談+(プラス)電話・メールは24時間365日対応。チャットは12:00~22:00。
外国語相談にも対応(チャットのみ)。
DV相談ナビ#8008(はれれば)にかけると、発信地等の情報から最寄りの相談機関の窓口に電話が自動転送され、直接相談できる。

まとめ

夫婦喧嘩の中で起きた出来事であっても、「一度だけ」であっても、手が出たという事実は決して小さなことではありません。

「暴力は絶対にだめ」と教えられてきた人ほど、今、強く苦しんでいます。
信じて結婚した相手から暴力を受けてしまった矛盾を、簡単には受け入れられないからです。

しかし、あなたが間違ったわけではありません。
信じたことも、耐えてきたことも、責める必要はありません。

殴る人と共に生き続ける義務は、あなたにはありません。
そして何より、あなたには、暴力を受けず、安全に穏やかに暮らす権利があります。

手が出る夫の心理について詳しく知りたい方はこちらの記事も参考になります。

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所長 弁護士 渡辺秀行(東京弁護士会)

特許事務所にて 特許出願、中間処理等に従事したのち、平成17年旧司法試験合格。
平成19年広島弁護士会に登録し、山下江法律事務所に入所。
平成23年地元北千住にて独立、法律事務所リベロを設立。


弁護士として約18年にわたり、「DV・モラハラ事件」に積極的に携わっており、「離婚」等の家事事件を得意分野としている。
離婚相談件数750件超。極真空手歴約20年。
悩んでいる被害者の方に「自分の人生を生きてほしい」という思いから、DVモラハラ加害者との対峙にも決して怯まない「知識・経験」と「武道の精神」で依頼者を全力でサポートすることを心がけています。離婚・DV・モラハラでお悩みの方はお気軽にご相談ください。

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所長 弁護士 渡辺秀行

  • 東京弁護士会所属
  • 慶応大学出身
  • 平成17年旧司法試験合格

弁護士として約18年にわたり、「DV・モラハラ事件」に積極的に携わっており、「離婚」等の家事事件を得意分野としている。離婚相談件数750件超極真空手歴約20年。
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