夫がすぐ怒鳴る…それって普通?“怖い”と感じたらDVモラハラのサインかも

「夫がすぐ怒鳴る」「旦那の言い方がきつくて傷つく」「人前で怒鳴られて恥ずかしい」
こうした悩みを一人で抱えていませんか?
怒鳴られることに慣れてしまっていると、自分の感覚を疑ってしまうこともあるかもしれません。
ですが、「怖い」「緊張する」と感じるなら、それは精神的DVやモラハラのサインの可能性があります。
本記事では、怒鳴る夫との関係に潜むリスクと、問題にどう向き合うかについて解説します。
目次
夫がすぐ怒鳴るのは「精神的DV」かもしれません

突然怒鳴る、威圧的な態度で責める——こうした言動は単なる短気とは異なり、精神的DV(精神的虐待)の一種と考えられます。
大声で怒鳴ることで相手を黙らせ、コントロールしようとする行為は、支配の構図を強める原因となります。
「言うことを聞かないから」「分からせるためには仕方ない」といった言い訳は、行動を正当化しようとするものですが、怒鳴ること自体が相手の尊厳を傷つける行為であり、決して正当化できるものではありません。
日常的に怒鳴られることの影響
日常的に怒鳴られることで、心身には深刻なダメージが蓄積します。慢性的なストレス状態が続くと、不安感や抑うつ症状を引き起こしやすくなります。
また、怒鳴られる経験は自己肯定感を著しく低下させ、判断力や集中力の低下にもつながります。精神的DVは見過ごされがちですが、健康への影響は決して軽視できません。
怒鳴られて「怖い」と感じるのは、心が危険を察知しているサイン

怒鳴られたとき、体が硬直したり、言葉が出なくなったりした経験はありませんか?
それは、危険を察知したときに自然に起こる心と体の反応です。
つまり、「怖い」「身構えてしまう」といった反応は、感じすぎではなく、危険に対する正常なセンサーだと言えます。
日常的に怒鳴られることで、常に緊張感のある生活を送っているなら、それは「家庭内の問題」で片づけられる範囲を超えている可能性があります。
怒鳴られることが脳に与える影響
怒鳴られることは感情的な苦痛だけでなく、脳にも影響を及ぼします。
海外の研究では、子ども時代に日常的に怒鳴られた経験がある人は、感情の調整やストレス反応に関わる脳の一部(前頭前野や扁桃体)が萎縮する傾向が示されています。
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これらの脳の変化は、不安やストレスへの対応力の低下など、心身の健康に長期的な悪影響を及ぼす可能性があります。
大人であっても、怒鳴られることが続くと慢性的なストレス状態となり、同様の影響を受けるリスクがあるため、決して軽視できません。
人前で怒鳴るのは、「恥をかかせる」という形のモラハラ
外出先や親族の前で大声で責める。そんな場面があるとしたら、それは「恥をかかせることで支配しようとする行動」と捉える必要があります。
本人にはそのつもりがなくても、人前で怒鳴る行為には、相手を小さく見せ、優位に立とうとする心理が含まれていることがあります。
繰り返されると、「どうせまた怒られる」と外出自体が億劫になり、社会とのつながりが弱くなってしまうケースも見受けられます。
「言い方がきつい」「冷たい口調」も、積み重なると精神的DVに
怒鳴らないからといって問題がないわけではありません。
日常的に威圧的な口調で責められたり、見下すような態度を取られたりすることも、精神的DVにあたるケースが少なくありません。
例えば、「だからお前はダメだ」「黙れ」といった言葉が繰り返されると、自己肯定感が低下し、反論する意欲すら失われてしまいます。
言葉による暴力は形が見えにくいため見過ごされがちですが、積み重なることで深い心理的ダメージを与えます。
「旦那が怖い」と感じた時点で、無理に我慢する必要はない

夫に対して「怖い」と感じている場合、それは関係に何らかのゆがみが生じているサインです。
「怒らせないように気をつけなければ」と常に緊張しながら生活することは、心にも体にも大きな負担となります。
「自分の感じ方が大げさなのかも」と思ってしまうかもしれませんが、恐怖を感じているという事実は、十分に問題を考えるきっかけになります。
まずは、自分の感覚を信じることが大切です。あなたの感じている「怖さ」は決して間違いではありません。
まとめ:怒鳴られる日常に慣れなくていい。まずは「怖い」を見つめ直してみて
「夫婦だから、多少はあるもの」
「私が我慢すれば、うまくいくはず」
そのように考えて耐え続けてしまうと、状況は改善しないどころか、悪化するケースもあります。
怒鳴られることに慣れてしまう前に、自分の感覚を信じて、少し立ち止まることが大切です。
必要に応じて、第三者や専門家に相談することも、選択肢の一つとして検討してみてください。
関係を見直すことは、決して悪いことではありません。