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子の調査の際,どういったことに注意をしたらいいですか?
監修者:弁護士 渡辺秀行 法律事務所リベロ(東京都足立区)所長弁護士
法律事務所リベロ(東京都足立区)
所長弁護士
通常,家庭裁判所調査官は,監護親が同席しない場で,直接子から話を聞きます。そのため,監護親としては,子がどう答えたかに気になると思いますが,それを子に聞くことは,子に精神的負担となることからしてはならないとされています。
調査の結果は調査報告書という形にされて,後日,当事者はそれを閲覧謄写することが出来るため,子が何を言っていたかはそこで分かります。なお,子が当事者にとって,不利な発言をしていたり,全く予想外の発言をしていることもありますが,その発言内容を責めることもしてはならないとされています。
調査時の発言内容から,子が普段は監護親に気を遣って発言をしていたのだと感じたりすることもあると思いますが(普段は監護親の顔色を窺って,非監護親に会いたくないと言っていたとしても,実際には会いたいと思っていたなど),そうした場合には,子の気持ちを真摯に受け止めることが大切と考えられています。