【モラハラ彼氏・彼女】交際相手のモラハラはどう見抜く?別れ方は?

これまで婚姻後のモラハラについて解説してまいりました。
その中で「モラハラは交際している時点で見抜けないものか?」といった疑問を抱く方もいらっしゃるかと思います。

そこで今回は,交際相手がモラハラをする兆候にあるか?実際に交際相手からモラハラを受けた場合にどう別れるのが良いかについて解説したいと思います。

目次

交際相手のモラハラを見抜くには?

以前モラハラを見抜くことの難しさについてのコラムを投稿しました。

上記記事を読んで頂ければわかるように,交際中にモラハラを見抜くことは難しいものです。
なぜならモラハラ加害者は,交際中に過剰に愛情表現をするため,とても優しく素敵な人間に見えるからです。
この過剰に愛情表現をすることもモラハラ加害者の兆候の1つであるといえるかもしれませんが,
『好き』という感情が先行しているため,交際期間中に気づくのは難しいですよね。
また,モラハラ加害者は基本的に他人にいい顔をしていますが,日常の些細な出来事や行動から交際相手のモラハラの兆候を感じ取ることが出来るかもしれません。

交際相手にモラハラの兆候がないか観察してみましょう

モラハラは怒鳴る・無視などの行動を想像してしまうと思いますが,そのような行為だけではありません。
交際相手に以下の行動が当てはまる場合には警戒したほうがよいかもしれません。

1.店員など,自分よりも立場の低い人への態度はどうですか?

モラハラ加害者は人を見下している傾向にあり,“自分より立場が低い”と認識した場合には横柄な態度をとることが多いです。
怒鳴ったりすることはなくとも,なんとなく発言が上から目線だったり無理な要求を通そうとするなどの言動があった場合には注意した方がよいかもしれません。

2.意見が合わなかった場合,急に態度がかわりませんか?

世の中にはさまざまな人間がいて,考え方・価値観はひとそれぞれ異なっているのは当たり前のことです。
そして,もし意見が合わなかったとしても,普通の人であれば「そういう意見もあるよね!」という風に受け入れることが出来ると思います。
しかしモラハラ加害者は「自分の意見が全て正しい」という思考であるため,意見が合わなかった時には怒鳴るまではいかずとも,急に冷めた態度になることがあります。

3.束縛はありませんか?

モラハラ加害者の人は束縛気質な人が多いです。
交際相手が自分から離れていくことに極端な恐怖や不安を感じているため,第三者との交流を嫌います。
交友関係に口出しをしてきたり,行動を逐一把握しようとする人はモラハラ加害者になりやすいです。

4.素直にあやまることができますか?

モラハラ加害者はプライドが高いため“謝る”ということがなかなかできません
そのため,自分に非があったとしても何かしらの言い訳をしたり,責任転嫁しようとします。
素直に謝れない人は要注意といえるでしょう。

5.仕事や学校の不平不満ばかり言っていませんか?

職場や学校には多かれ少なかれストレスになる要素はありますし,愚痴を信頼している相手にこぼしたくなる時もあると思います。
少し話してすっきりする程度の愚痴であれば良いのですが,交際相手に対し日々そのストレスをぶつけてくるようになってくると危険と言えるでしょう。
また愚痴の内容も,自分のことは棚に上げて同僚を悪く言うような内容が多いとモラハラ気質があると言えます。

モラハラ気質の交際相手と別れたいときは?

現在の交際相手に,モラハラ被害を受けた場合別れることを考える方もいらっしゃると思います。
しかし,モラハラ加害者は見捨てられ不安があるため,別れを切り出すとすがってきたり,謝ってきたりと
態度を変えてくることもあるため,なかなか別れられない場合もあります。
では,どういった態度・伝え方で別れを切り出せばよいのでしょうか?

自分に非があるような理由・言い方で別れ話する

モラハラ加害者に対し「あなたのこういう所が嫌だから別れたい」等,相手に非があるような理由で別れようとすると,逆上する恐れがあります。
ですので,自分に非があるような言い方で別れ話をすることをおすすめします。
「あなたが悪いのではない,私があなたと釣り合わないから・・・」
「いつもあなたを怒らせてしまう私がわるい・・・」等の発言をすると相手があなたに失望し別れることに同意してくれる可能性があります。

このような別れ方を推奨しておりますが,あなたはモラハラの被害者です。
本当に自分を責めないようにしてくださいね

カフェなど2人きりにならない空間で話を切り出す

モラハラ加害者は人目を気にする性質があるため,第三者のいる空間であれば,おとなしく話を聞いてくれてすんなり別れられることがあります。
反対に2人きりの空間で別れ話をした場合は,泣き出したり暴言を吐いたり等中々別れづらくなる恐れがあります。

復縁を迫られても無視する

モラハラ加害者は別れてしばらくすると何気なく連絡をしてきたり,復縁を迫ってきたりすることがあります。(=フーバリングといいます)
反省したから・本当にまだあなたを好きだからという理由でそういった行動をしているわけではありません
モラハラのターゲットを失い自信を喪失しているだけです。
復縁してすぐは優しく接してくれますが,しばらくするとまた豹変しモラハラをするようになります。
別れた後は連絡先やSNSをブロックするなど,相手との連絡を完全に絶つようにすることをおすすめします。

相手に流されず自分を大切にしましょう

交際相手があなたにとても優しく,尽くしてくれる人であったとしても
交際中のあなたに優しくするのは,モラハラの虐待サイクルの第1段階の可能性もあります。
「なんだか下に見られている感じがして嫌だな。」「この人と本当に結婚しても大丈夫かな?」と不安に思う場合には,交際相手の言動や行動をよく観察してみましょう。
モラハラ加害者も完璧な人間ではありません。日常のふとしたところで,モラハラの兆候が出てしまっていることもあります

そして,交際相手がモラハラ気質だ,あるいは実際に暴言などを吐いてくる場合には別れることも検討しましょう。
モラハラは治るものではありません。モラハラ加害者は結婚など,ターゲットを手に入れたと認識したタイミングでさらにあなたを傷つけます。

大好きな恋人と別れる決断をすることは辛くそして勇気がいることだと思いますが,
今後あなたが幸せな人生を歩むためにも,モラハラをするような交際相手とは早々に縁を切ることをおすすめします。



監修者情報

法律事務所リベロ

所長 弁護士 渡辺秀行(東京弁護士会)

特許事務所にて 特許出願、中間処理等に従事したのち、平成17年旧司法試験合格。
平成19年広島弁護士会に登録し、山下江法律事務所に入所。
平成23年地元北千住にて独立、法律事務所リベロを設立。


弁護士として約17年にわたり、「DV・モラハラ事件」に積極的に携わっており、「離婚」等の家事事件を得意分野としている。極真空手歴約20年。
悩んでいる被害者の方に「自分の人生を生きてほしい」という思いから、DVモラハラ加害者との対峙にも決して怯まない「知識・経験」と「武道の精神」で依頼者を全力でサポートすることを心がけている。

法律事務所リベロ

所長 弁護士 渡辺秀行

  • 東京弁護士会所属
  • 慶応大学出身
  • 平成17年旧司法試験合格

弁護士として約17年にわたり、「DV・モラハラ事件」に積極的に携わっており、「離婚」等の家事事件を得意分野としている。極真空手歴約20年。
悩んでいる被害者の方に「自分の人生を生きてほしい」という思いから、DVモラハラ加害者との対峙にも決して怯まない「知識・経験」と「武道の精神」で依頼者を全力でサポートすることを心がけている。

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